病院内にいる患者様に「正看護師さんと准看護師さんの違いって分かりますか」と尋ねてみよう。
白衣を着ている看護師さんは誰が見ても「看護師・ナース」とされており見た目や仕事内容では大きな違いはない。
しかし「保健師助産師看護師法」に定められているように看護師は「厚生労働大臣の免許を受けて、療養上の世話、または診察の補助を行う」、准看護師は「都道県知事の免許を得て、医師、歯科医師、または看護師の指示を受けて療養上の世話、または診療の補助を行う」と大きな違いがある。
しかし実際は正看護師と准看護師を明確に分けている職場は少なく仕事内容はほとんど変わりないというのが実情である。
正看護師は看護専門学校や看護大学に3~4年在籍し国家資格に合格しなければならない。
准看護師は2年間の准看護師養成所ののちに都道府県の資格合格で免許が取得できるというメリットがあるため「早く資格を取りたい」「働きながら資格を取りたい」「経済的な負担を減らしたい」とか考える子育てがひと段落した主婦やシングルマザーなどが多く資格取得している。
給料面で言えば年間100万円程度の差がでると言われているが診療所やクリニックなどの個人病院では安い賃金で雇用が出来るというメリットもあり広く雇用されている。
准看護師として働きながら2018年4月より以前は10年だった実務経験が7年の実務経験に減り、2年間の通信教育にて正看護師へキャリアアップをすることも可能となった。